BE MY ANGEL
「もしかして・・・」


美姫が口を開く。


「私の夢に毎日出てくる人?」


周りに人がいるのに何を言っているんだ。私は恥ずかしくなった。


「そうかー。やっぱり覚えてたんだな。夢にまで出てくるなんて嬉しいこった」


何を言ってるの?


赤いチェックの男は信号も確認せずにこちらにずかずかとやって来た。


そしてそのまま美姫の前に立ち、頬に触れると躊躇いもなくキスをした。


えっ!


私は驚いて言葉も出なかった。


隣の美姫も固まっていた。
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