BE MY ANGEL
そして遂にトーリが２０００年代の過去に遡る日がやって来た。


この日を心待ちにしていたトーリは興奮していた。


そこに博士からある提案があった。


「マッチポイント１００％なんて人間は殆どいないに等しい。もしトーリの記憶が無くても出会える可能性は高い。実験してみたい。これからお前の記憶を一時的に消す。それでもいいか、トーリ？」


「はい、博士」


「チップによりこちらから常に監視する。もし違う者を選んだらその時点で記憶を戻す。あともしお前の身に危険が生じたら、チップを作動させて回避出来るようにしておくから心配するな」


「分かりました。ベストを尽くします」


そうしてトーリは一時的に記憶を失った。


もしもの時の為に二人の人間も一緒に送ることにした。


オレ達全員が見守る中、トーリは過去へと旅立って行った。
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