BE MY ANGEL
「ーということだ。分かったか?、めぐむ」


「そうだったんだ・・・」


タイリンの長い長い話が終わり、手の中のコーヒーは冷たくなっていた。


外はすっかり暗くなり、タイリンはカーテンを閉めた。


「じゃあ、美姫が運命の王子様が現れるって言ってたのは・・・?」


「ああ。記憶は失っていたが、あいつの言っていたことは正しい」


「男達に暴力振るったり、眠ってたのに試験で満点取ったのも・・・」


「ヒューマノイドとしての本性が出たんだろう」


「何でキスしたら美姫の記憶が戻ったの?」


「あれは合図だ。オレがトーリにキスをしたらチップに記憶を戻すように博士に頼んだ」


「それって職権乱用じゃん!」
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