BE MY ANGEL
美姫はページを捲っていく。


「すごい、沢山書いたのね。でも、チョコレートは牛乳を使うから作れないわね。何か代用品があるといいんだけど」


敬子が頷く。


「そうですね。和菓子の方が作りやすいです。羊羹、お饅頭、ずんだ餅、お汁粉、くず餅・・・」


「みんな喜ぶわ」


美姫は敬子のアイデアに笑顔になった。


「でも、ノートだと時空間移動出来ないからデータに移さないと」


タイムトラベルにおいてヒト以外の物質の移動は出来なかった。


「はい。これはメモなのでパソコンに入力して戒に読み取ってもらいます」


「今まで私を守ってくれてありがとう。もうすぐ未来に帰れるからね」


「はい、トーリ様。私達もトーリ様をお守り出来て光栄です」


和久が誇り高く言った。
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