BE MY ANGEL
12月20日。


美姫は大学に行き、和久は仕事に出かけていた。


ー周りに怪しまれないように和久は実際に証券会社に勤務していた。戒によって会社の人々の記憶を操作し、入り込むことに成功したー


私達はあと三日で冬休みを向かえる所だった。


敬子は午後、掃除機をかけていた。


15時頃インターホンが鳴った。


「何かしら?」


敬子は慌てて掃除機を止めると、インターホンを取ってモニターを見た。


そこには配達員らしい男の姿が映っていた。


「清水運輸ですが。東京都〇〇区の川口様からお歳暮が届いています。開けて頂けますか」


「はい、少々お待ち下さい」
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