BE MY ANGEL
私達にはチップがある。


だから博士から知らせを受けたトーリ様とタイリン様がきっと助けてくれる。


背中に回されぐるぐる巻きにされた右手にある腕輪にチップは内臓されていた。


でも、間に合わないかもしれないー。


敬子は不安の境地にいた。


部屋には他に金目の物が無いので物色もすぐに終わった。


男達が廊下にいる敬子に近付いてきた。


「助けて!警察には言わないから・・・」


敬子は必死だった。


「んなもんオレ達がいなくなったら分かんないだろ。オバサンオレ達の顔見てるし。これが運の尽きだと思え!」


そう言って、敬子に無常な刃が振り落とされた。
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