BE MY ANGEL
「私は大丈夫。でも・・・」


美姫は生気の無い声で答え、敬子の方を見やった。


そこには和久に抱かれ、変わり果てた姿の敬子がいた。


廊下には血溜まりが出来ていた。


「だ、誰がこんなことを・・・」


私は青ざめ、声が震えていた。


「二人の男が・・・。もう始末した」


「始末って・・・、殺したの!?」


「うん」


私は敬子を殺した男達にもだけど、平気で「始末した」という美姫にもショックを受けた。


「もうすぐ赤ちゃんが産まれるのに人を殺したの!?何でそんなに平気でいられるの!?」
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