BE MY ANGEL
美姫が男と別れた後も私は声をかけられずにいた。


あの男といて慰められた心が、私に会ったらまた嫌なことを思い出してしまうと思ったのだ。


美姫のことをみんなに言いふらしてしまったという負い目もある。


だけどそれ以上にあの男に膝枕をして話している時の美姫がとても幸せそうで、あんな美姫を初めて見たので何だか私は取り残された気分になってしまったのだ。


ずっと美姫を守ってあげたいと思っていた。


何なんだろう、この気持ちー。


私は自分の胸をギュッと押さえた。


一方、美姫はあの男と別れてからも嬉しそうにしていた。


時々鼻歌まで歌っていた。


私は結局美姫に謝罪出来ないまま、帰りも別々に帰った。


何だかとてもモヤモヤした気分だったー。
< 23 / 254 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop