††コトノハジメハ††

手紙

そして、翌日…。

待ち合わせの場所に行ってみると、既に由美子は来ていた。

「こんにちは。待った…。」
「いぇ、今 来たとこ…。」

そう言ってる、由美子のティカップは空である。

きっと、待ちきれずに早く来てしまったのであろう。
わたしが逆の立場ならそうしたでしょう。


わたしは席に着いてダージリンを注文した。



そして、バックから由美子宛の手紙を手渡した。

由美子は待ってましたとばかりに、ソーイングバサミで符を切り便箋を取り出して読み始めた。

由美子が符を切るとき、微かに手が震えているのを見て、見ぬふりをして紅茶を一口飲んだ。


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