ホストと芸能人 × ヘタレと毒舌《コラボ》
そして、説明がお礼云々の所に

さしかかった時、

「絶対行きなさい!

メアド教えてもらったんだから、

今すぐメール送って!」

ビシリと指を突き付け、

完全なる命令口調で告げてくる。


だが・・・・

「・・・・めんどくさい」

「こんのお馬鹿―っ!」

バッチーンと言う音が鳴るほど

強く肩を叩かれ、体勢を崩す。

――何故馬鹿呼ばわりされねばならんのだ。

正直に言っただけなのに。

怨みがましい目で相手を見ると、

いつの間にか彼女の手には私の携帯と、

先程押し付けられた星夢華の名刺が

握られていた。


――カタカタカタカタカタタタタ!

高速で指が動いて、

あっという間にメールを送信してしまう。

< 28 / 130 >

この作品をシェア

pagetop