ホストと芸能人 × ヘタレと毒舌《コラボ》
「あ、そうだった。じゃ、おれ帰る」

しゅばっと手を掲げた修輔が駅に

向かって走り出そうとする。

「綾香、お前が手伝ってやったらどうだ?

おまえは英語が得意なんだろ?」

「あ~そうね、じゃあ、華さんこれ!!

私のメアドなんで、今度またお話しましょ!」

そう言って、綾香はいつの間に用意したメモを

華に渡すと修輔を追って走って行った。



嵐が去ってあたりは静けさに包まれる。

「これ、どうしよう?」

メモを押しつけられた華が困ったように呟く。

心底疲れたように、碧葉がため息とともに答えた。

「・・・・莫大な電話代を支払いたくなければ、

今すぐ破棄しろ」


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