続ナイショなダーリン─証─



その日。

羅未の声に、あたしは玄関を開けた。

ポストを確認するフリをして、おかえりの合図をするため。


でも――


「よいしょっと」


ライトの車なのに。

小悪魔1人が、現れたんだ――



あたしは動けなくて。
バチ、目が合う。

駄目だよ。
ダメ――



「ふ~ん。やっぱり」



小悪魔が高い声で言った。






< 138 / 186 >

この作品をシェア

pagetop