続ナイショなダーリン─証─
――――……

あたしたちはテーマパークにやって来た。

ミッキーマウスの、ね。


「ライト、あれ……」


目の前のお城はまるで本物。

そこに立つライトはもっと本物の王子様……


うう。
かっこいい。


「入りたいの?」


「うんっ」


真っ暗な中、あたしたちは手をつないだ。

こんな風にカップルとしてデートできるなんて。


嬉しい。



ライトと一緒に見る景色はキラキラしてて。

何をしてても楽しい。

けど!


「それは嫌っ!!」


ライトが入りたがってるのはゴーストの建物。

あたしは苦手だって言ってるのに……


「俺と一緒でも?」


「う……」


そんな優しい声。

反則だよ……



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