続ナイショなダーリン─証─
「ケーキ、どうですか?」
「まあ、いつもありがとう」
ふんわりと、笑う人。
とてもか弱い、女性。
病気にかかってから、あまり外に出ていないと話していた。
二葉が守りたかったのは
この人だった――
「あの時はごめんなさいねぇ…もっと早く気づいてれば」
「ううんっ!もう謝らないで?」
二葉のお母さんはいつも、責任を感じてた。
自分のせいじゃないかって。
あたし、羅未を産んで分かったの。
我が子の幸せを願う想い。