続ナイショなダーリン─証─

「まだ整理しきれてないのかもしれない」


あたしは思った。

異母兄弟という立場が
どれほど難しいのか

あたしには分からないから。


「いつか一緒にお酒でも飲めたら素敵ですよねっ」


お母さんはその言葉に笑ってくれた。




いつの間にか夕暮れになっていて

あたしは急いで駅へ向かった。



「みくっ」



久々の声。

二葉……


「送るから」


< 72 / 186 >

この作品をシェア

pagetop