ディア・ロマンス
プロローグ
幼少時代から、愛想というものがあまりない私は基本暗く見られてしまうようだ。
まあ、それでどうしようとか思わないし。
こんな私でも小学校からの友人が2人いるから一応まあまあ楽しく生活しているんだと思う。
「ねえ、どこの高校?」
「……、」
「俺らすぐそこの男子校なんだけどさあ。」
――――嗚呼、うざい。
ピ、と商品のバーコードを読み込みながら私は目の前のそいつらを完全無視していた。
「゙七尾゙さん?可愛い名前だねー。」
なにが?名字が可愛いって、あんたの可愛いのレッテルずれてるんじゃないの意味分かんない。
現時刻、PM 18:38
場所、コンビニのレジ
見ての通り、アルバイト中の私は3人組の客の男に絡まれている。