P.S
大和が嘘付いてる時の
癖くらい分かるよ…。
私はもう一度背筋を伸ばし、大和の方へ身体を向けた。
そして思いきり頭を下げてこう言った。
「ごめんなさい……。そしてありがとう。私の側にいてくれて。」
「え…いきなり…陽菜?!」
突然の私の行動に大和は驚いてるみたい…。
「私…わがまま言ってばかりでごめん。ずっと支えてもらっていたね。」
大和は黙って俯いてる。
私は続けた。
「薄々気付いてたんだ。大和の冷たい態度…。私に強くなって欲しかったんだよね。」
「知らねぇし…。」
「私、大丈夫だから。
だから…大和、自由になって?我慢しないで。」
「…」
「別れよう。大和。」
私たちの間に生暖かい風が吹き去った。