空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
部屋中から
プロレス中継を見ているみたいな
沸き上がる、大歓声 ――――
「 ユウくん…!! アイちゃん!!
やった…!!
おじいさん、LostLoveを倒したよ!! 」
ボクは、興奮して大泣き
…… なのにユウくんは
ジッと画面を見つめてて
アイちゃんも
食い入る様に、黙って見てる ――――
そして突然 駅長さんまで
詰まる様な声でうめくから
ボクもゆっくり、モニターに目を戻す
「 『LostLove』対策国際機構から……
大変です!!
―― せ、世界中に
『LostLove』が現れました!! 」