空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
「 ユウくん!!! 」
「 … アイは俺のカノジョだ!!
絶対に俺が守る!!
ずっと一緒だって
―――― 約束したんだ!!! 」
「 落ち着きなさいユウくん!!
この中に入れ、治療を施して…
でなければアイちゃんの命が危ない!!」
「 イヤだ!!!」
ユウくんはアイちゃんを抱え
そばにあったモップを
周りに向かって振り回す
「 ユウくん!!!
ヨッチャン先生は良い人だよ!!
駅長さんも、マサルさんも…
皆で一緒に、あんなに楽しく
笑いあったじゃないか!! 」
「 ――… イヤだーーーっ!!! 」
ユウくんが叫んだ瞬間
ドスンと重い、激しい振動 ――――