空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
ヘルメットに作業衣
それでも、この中では随分若い人達が
大声をあげながら足場を昇って
おじいさんのロボットを
あちこち確認、点検している
「 …わからねぇなあ
元々コイツぁ
構造的にも何もかも
なんも問題がないシロモンで
機能的には…むしろ
H-01の上を行ってるくれぇだ
だが、――― 動かなかった 」
「 司令官
―――… 面白い物というか
原因らしき物をみつけましたよ 」
「 三宅くん 」
手に小さな、何かの端末機みたいな
電子カルテみたいな物を持って
本屋の、三宅おじさんがやって来た
「 マサルさんからの報告を受けて
少し機体の"頭脳"を探り直してみたら
理論的には
プログラムの動作とは関係の無い部分に
ある文章が打ち込まれていました 」
「 文章…? 」
「 ええ 」