空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
夏休みの宿題
何年生の時か忘れたけど
課題図書みたいにもなってて
… 見つけたロボットは元々
悪の組織が地球を破壊するための武器で
ホントウに、なんでも出来た
だけど、15歳の少年少女たちは…
ずっと
サナトリウムに入院しているアイちゃん
夜、彼女を連れだし、病室を抜け出して
朝日の中、雲の階段をのぼって
空を飛ぶために使った ――――
「 …三宅くん、もしや 」
「 ええ
まだおおよその見当に過ぎませんが
"アイ"という単語
次々と後付けされ
組み込まれ続けるプログラムの中で
いつの間にかパスワードに
なってしまったんだと思われます 」
「 ロマンがねえなぁ 軍人さん達はよ 」
「 ――― マサルさん 」