空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
「 唸ってやがるぜ
ヤッコさんの 心臓はよ
――― うおい!ユウちゃんよぉ!
乗り心地の方はどうだー?! 」
微かな起動音
ロボットの首が 下を向いた
『 …自分の体みたいで ヘンな感じ 』
次には腕
それを上げたり下げたりしながら
光る目がゆるりと、その動きを追う
「 その通りだぜぇ!
…けどよ、こっちはH-01と違って
ホイッと命令したら
勝手に戦うってシロモンじゃねえんだ
しかも乗ってる間は
機体がダメージを受けると
おまえさんにも、同じ衝撃が走る 」
『 ―― でも、あの木を倒さないと
アイが、 …危ないんだろ 』
「 …そういうこった 」
パッと切り替わったモニター画面に
声だけだったユウくんが、姿を現した
『 …アイの様子は? 』
「 眠ってるよ!
ヨッチャン先生達が
付きっきりで見てら
――― なあ ユウちゃん 」