空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜





ユウくんと知り合ったのも
彼のバンドのプロモを撮ったのがキッカケ





お互い年は、かなり離れてるけど
彼もかなりマイペースな人で
ボクもそんな感じだから
あまり話さなくても、変に気が合った





「  でもさ  」



「 うん? はい、お水どうぞ 」





「 … 今日来る女の子って
元々、ハザマさんに
ファンレター書いて来てたんだろ?


"ハザマ監督の撮る世界が好きです"って 」






「 うん ――― でもね

何となくボク、判ってしまったんだ


もちろん、ボクの撮る映像も
気に入ってくれてるんだろうけど


… 手紙の端々に

ユウくんのバンド



大好きなのは
ヴォーカルの、ユウくんなんだって
ちりばめられているのが




―― だから

今日は忙しい中来てくれて、
本当にありがとう 」






「 … ハザマさん 」





「   うん  」










「 ――… その子は、死ぬの? 」









< 13 / 206 >

この作品をシェア

pagetop