空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
あらい息を吐きながら
細長い床に、ボクは尻モチ
「 …… 犬が 」
「 犬? 」
「 ―――… いえ
あ… マサルさん、スゴイですね
びっ…くりした…
さすが毎日、足場のぼ… 」
「 んな ――――
そりゃオメエ…
オレは、"第一号パイロット"だもの
訓練、若い時からしてきたから
それなりには動けらぁな 」
「 ―――… っえ?! 」
「 ―― 戻るなら戻るぜ?どうする? 」
「 …… 」
携帯は鳴らない ―――
動物に、立入禁止なんて関係ないから
偶然迷い込んだ犬に
出会った確率のが大きいのかもしれない
「 ――― お? 通信入ってら 」
「 基地、からですか? 」
「 いんや
… なんだこれ 衛星経由か? 」