空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
基地から持って来た
ゲーム機くらいの黒い箱
それが操縦席に繋がっていて
緑のランプが点滅してる
「 まさか、ユウちゃんか?! 」
「 ―――― ユウくん?! 」
しばらく雑音
『 …聞こ……る? 』
「 ユウくん!!!!!
平気?! 平気なのか?! 」
『 ――…ザマさん? 』
「 うん…!!!
今、どこにいるんだ?! 」
『 の…空に…る
日が暮れて来たら、木の動きが止まった
燃料切れそ…来たから
一度、基地に戻って来いって 』
「 ケガはない?! 」
『 …ったより動かせたし
このロボット、すごく強いよ
それに他のロボットもいて
戦ってるの、俺一人じゃないし
なんか、十歳くらいの奴もいて驚いた 』
「 ――…キミだって、まだ 」
『 それよりさ
地上の人達
どこか、移動でもするの? 』
「 え……? 」
『 今、東京上空 ――――
最初、ぼやけてたけど
… んだん集まって来て
"ホタルの群れ"みたいになってる 』