空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜





基地から持って来た
ゲーム機くらいの黒い箱
それが操縦席に繋がっていて
緑のランプが点滅してる



「 まさか、ユウちゃんか?! 」



「 ―――― ユウくん?! 」



しばらく雑音



『 …聞こ……る? 』





「 ユウくん!!!!!

平気?! 平気なのか?! 」



『 ――…ザマさん? 』



「 うん…!!!
今、どこにいるんだ?! 」



『 の…空に…る

日が暮れて来たら、木の動きが止まった

燃料切れそ…来たから
一度、基地に戻って来いって 』



「 ケガはない?! 」



『 …ったより動かせたし
このロボット、すごく強いよ

それに他のロボットもいて
戦ってるの、俺一人じゃないし
なんか、十歳くらいの奴もいて驚いた 』



「 ――…キミだって、まだ 」



『 それよりさ

地上の人達
どこか、移動でもするの? 』



「 え……? 」





『 今、東京上空 ――――


最初、ぼやけてたけど
… んだん集まって来て

"ホタルの群れ"みたいになってる 』









< 163 / 206 >

この作品をシェア

pagetop