空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
・届かない青に指を
「 …"私"には、人を襲う意志などない
太陽の光を浴びたいだけ
ただいつも、空に
手を伸ばしていたいだけ
それをやみくもに塞いだのは
おまえたち"人間"だ
そしてある日
電気…電子
大気に漂う、涙、水分、人の産む海
それを伝って地に
膨大な意識が入り込んで来た
――― "届かない"
その悲しみの融合
新たなる自我
それが、『私』―――― 」