空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
「 ユウくん!行って来いよ!! 」
『 … ハザマさん 』
操縦席に乗り込んで
そこを開いたまま
ユウくんは、ボクを見てる
「 早く!!
なんかこのロボット
勝手に動かしたりすると
政府とか、面倒な人が来るみたいだし
―――… 待ってるから 」
『 … 違う 』
「 ―― え?! 」
『 … 閉まらないんだ
操作してるんだけど、コクピットの扉 』
「 え…っ
こ、壊れちゃったの?! 」
『 多分、違う 』
―― ユウくんの話を聞いているさなか
ロボットの腕が見る見るうちに
ボクに向かって、延びて来る ――――