空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
「 …なんでそんなに縮こまってんの 」
「 だ… だってこんな!!
ロボットに乗った事なんかボクは!
それに、Gが…く…キツイ…
… 毛穴とかから、な゙んか、出そう… 」
「 … もう …少し 」
ボクが縮こまっているのは
別にわざとじゃなくて
ものスゴイ加速の中
ユウくんも必死に、歯を食いしばり
スジの浮いた 額や首には、大量の汗
"もういいです
ボクが、全部悪かったですから"
激しい船酔いになった時には
必ずなってしまう、ザンゲの心境
そんな気持ちの 遥か向こうを越え
意識が遠く、なくなりそうになった時
一面真っ白だった霧の中から
ぽん と機体が抜け出した
「 ハザマさん … 見て 」