空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
「 ンッ… あ… ユウく…ん… 」
『 … アイ もっとする…? 』
「 や゛め゙え゙え゙ええええい゙!!! 」
飛び出す弾丸の様になって
二人の間に飛び込む
ボクにしては、かなり野太い声
メガネが飛んで行ったが、どうでもいい!
「 ま… 待った!!!
待ってくれユウくん!アイちゃん! 」
アイちゃんは我に帰って
ユウくんの胸に、顔を隠した
かたやユウくんの方は
憮然とした表情で
茹で上げられてハサミを拡げた
真っ赤なカニみたいなボクの姿を
とても冷静に、見下ろしてる
… ああ、カニ…最近食べてないな…
「 え… 何で邪魔するの? 」
不思議そうな顔をするユウくん
… な、なんでって