空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
カ、カニどころじゃなかった…!!
今はウナギみたいに絡み合ってる
この二人を何とかしなければ!!!
「 な、何…って
ふ、二人は会ったばっかりだよ?!
そ、そりゃボクみたいに
奥手でハタチ過ぎまでドーテーだった奴と
人気バンドでモテモテなユウくんを
一緒にしたらいけないのは判るけど!!
でも! 少し冷静になってみよう!!
これじゃ電車の中で
一目もはばからずイチャイチャしてる
恥ずかしいカポーみたいじゃないか!! 」
「 冷静だよ? 俺は 」
「 あ、アイちゃんも!!
そりゃ大好きなユウくんだからってのは
すご〜く、良くわかるし
だからこそボクもこういう機会を…
でも、ボクはキミのご両親に
くれぐれも頼まれている身だから…!! 」
「 …だって… ユウくん
キス…めちゃめちゃ上手いん…です… 」
「 だ〜〜〜っ!!報告はいい!!
そういうんじゃなくてさ!! 」
「 …何がいけないのかな ハザマさん 」
「 ――― え… 」