空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
次には叫び出し
思い切り障子をあけて、
アイちゃんの居る部屋にダイブ
「 アイ!!
おいアイ!! 起きろよ!! 」
フトンに俯せていたアイちゃんは
ゲラゲラ笑うユウくんに抱きしめられ
目をパチパチしながら跳び起きる
「 ゆ、ユウく…?!
ど、どうしたの?! 」
「 どうしたじゃねえよ!!
―― おまえ今、具合どうだ?! 」
「 ど… どおって… えっと… 」
「 うん 症状言って! 」
ユウくんはアイちゃんに抱き着き
頬にキスの雨を降らす
「 …意識が遠退くみたいなのは
最近は、いつもあって…
全然違うのが…さっきあった…けど
あれとは、違うんだよね…? 」
「 うん
誰にも会いたくなかったり
吐き気したり、意識消えそうになったり
なにも食べる気力なかったり…
そういう諸々の
つねに起こってる、
"LostLove患者"の症状だよ!」
アイちゃんはユウくんに手伝われながら
ゆっくり体を起こして
自分の手を見た