空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜







ボクらが挙げた、あまりの大声に


裏のおじいちゃんも
斜向かいのおばあちゃんも

歩けなかったハズの
大おばあちゃんまで

ご近所さんが、全員家から飛び出して来た





最終的にはネットでしか
詳しい事が流れなかった
"LostLove"の事を




『 機械に使われたくねえのよ
チャップリンの映画にもよ
あるじゃねえか 』



そんな風に笑う
この近所の人達は、知らない




宇宙船が飛んでたって
飛行船がチラシをばらまいたって


少し空を見て、眉をひそめてから
またいつもの仕事に戻る






ただ
『何か祝い事があったらしい』



その内容は知らなくても
下町ネットワークで
瞬時に情報だけは回って




夕暮れ時には、あっという間に
ボクの家のちゃぶ台に乗り切らない位の
たくさんのご馳走が、

ホントにあちこちから、届けられた








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