空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
「 お? なんだいこれ
" そらいろ新聞社
sorairo…なんだ〜…エイチテーエム… "
ホームページっつ〜ヤツか? 」
「 はい!! 」
「 お、ゲートボール大会
時間変わったみてえだな 」
「 うお、ホントか?
シンキチさんに、教えてやらにゃ 」
二人の周りには
朝の散歩から帰って来た
おじいちゃんや、おばあちゃん
いつも何かしら入ってる袋から
飴とかお花とかを取り出し
アイちゃんもユウくんも
少し戸惑いながら、それを貰ってる
――― そう これなんだ
… もし本人が見ていなくても
『誰か』が見ていてくれるかもしれない
その誰かが誰かに
伝えてくれるかもしれない ―――
「 携帯の掲示板にも
会いたい人はいませんかって、
そう呼びかけるんだ ―――
告白出来なかった初恋の人とか…
ケンカして、好き同士なのに、
別れてしまった人とか…
とにかく
エピソードを交えて書いて貰って…
スレッドタイトルは…そうだね
"〜大好きなアナタへ〜 アイを叫べ!"
――― これで行こう!! 」
アイちゃんは小さな歓声をあげ
ユウくんは
何故かわからないけど
ちょっと冷静に、それを黙って見てる