空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
ホームに面した窓際
ちりん と
涼しげな音を鳴らす風鈴
「 大丈夫だよ
しばらく体を冷やして
横になっていれば… 」
「 よ… よかったぁ! 」
ヒゲを生やしたヨッちゃん先生の声に
アイちゃんは、ホッと胸を撫で下ろして
まだ真っ赤な顔の額に
絞ったタオルを乗せ
ユウくんも
どこか、ひと事みたいな感じだったけど
安心したのか、壁に体を預け
足を拡げる
「 ただ、見た通りのお年だからねぇ
… なんでこんな物つけて
炎天下をずっと
歩いて来てたんだろう… 」
「 あ…! ハザマさん! 」
アイちゃんの声
「 …うぅ… 」
ほぼ目の辺りまで
タオルがかかっていた顔が
うなりながら動いて
お医者さん、ヨッちゃんが
おじいさんに声をかけると
彼は跳び起き、ぐるぐる辺りを見回した
「 ワシの…
ワシのロボットはどこだ!!! 」