空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
その必死の形相
あのダンボールは彼にとって
そんなに重要な物なのかと驚く
… でもボクも、道で拾った石とか
ずっと大切にしていた事あるし
キモチは充分、わかったりするんだ
だけど倒れたのは、さっきの今
ヨッちゃんが一生懸命
おじいさんの体を抑える
「 ダンナさん!
まだあまり、動いちゃいかんよ!
あなた、線路で倒れていて
それを彼らが、背負って
ここまで連れて来てくれたんですよ! 」
「 …ロ、ロボットは… 」
そう呟くと案の定
やはりおじいさんは、クラクラと倒れて
「 おじいさん
ここにあります!ほら!! 」
アイちゃんがとっさに機転を利かせて
ダンボールの頭部分を渡すと
… なぜか納得いかなげな
それでも
体の疲れに負けた様で
スーッと目をつむり
また黙って、横になった