空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
… ロボット
なんなんだろう…
どうも自分の着けていた
あのダンボールの事ではないらしい
ふと思う
――― もしかしたらこの人は
昔、この街に住んでいて
なにか、宝物を
ブリキのロボットとか ――――
タイムカプセルか何かに入れて
それを探しに来たのだろうか
「 …やっぱりヘンだよこの人 」
「 これっ! 」
再び駅長さんに、頭を小突かれるユウくん
しかし、その冷めた声に
すぐさま、しわがれた声が反撃した
「 違う!ワシは本当に作ったんじゃ! 」
「 …じゃあ見せてよ 」
「 いっ… 今は手元に無い! 」
「 作った人が、何で持ってないの… 」
「 ――――… 奪われたんじゃ! 」
「 …誰に 」
「 謎の、謎の組織じゃ…!!! 」