空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
ボクは、ゴクリと息を飲み
再びおじいさんに
その話の続きを聞いた
「 そ…それは、いつの話ですか?! 」
「 夏… 夏の終わる日だ… 」
「 あの…私
よ…よくわからないけど
それじゃ…船だって 」
「…そうじゃ
地上は荒廃し、残るのは
ますます無気力になった人間だけ
そうなった世界を
何者かが、支配しようとしておる!
――― 断固
阻止せねばならぬのだ!! 」
「 そ…そのロボット
ボクが乗るわけには行きませんか?! 」
「 は…ハザマさん?! 」
驚いた顔で
ボクの顔を見つめるアイちゃん
「 だって…ほら!!
ボクは独身だし
身内ももういないから問題ないよ! 」
「 …多分、無理じゃ 」
「 ―――… え
な、何故ですか?! 」