空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
・ユウくんとアイちゃん
『 …こんにちは 』
時間はまだ早朝
ボクは縁側におりて、
アサガオに水をあげていたけど
カラリ開いた、玄関の音と声に
勢い良く「はーい!」と返事をして
パタパタと、玄関へ向かう
「 ―――…え… ユウくん?!」
その姿は、今日のサプライズ本人
けだるそうに、前髪をかきあげる
キミが大好きな、彼の姿だった ―――