そして天使は闇へ堕ちる
「我が妃に免じて今回は助けよう。だが、次はないと思え。次このような事が起きれば、即貴殿の首が飛ぶだろう。わかったな」
「は、はい!申し訳ございませんっ。二度と申しません。誠に申し訳ございませんでした」
男は頭を深く下げ、必死になって詫びをいれる
額に浮かぶ拭いきれない汗を手の甲で拭いて、何度も何度も頭を下げた
そして退出の際にはもう同じ場に居たくない男は歩く速度を速めて、逃げるように去っていった
それを最後まで見送ると、ゼロはリュリュカの腕を掴んで無理矢理立たせた
「戻るぞ」
「こ、今度はどこに連れて行くつもりですかっ」
リュリュカが抵抗すると、ゼロの手の力が強くなり、ビクともしない
男の力にかなうはずもなく、結局ゼロに従わざるおえなくなり、リュリュカは抵抗することを止めた