そして天使は闇へ堕ちる


「陛下、どちらに行くおつもりですか?」


黙って出て行こうとする主に、ゾノがそれを妨げる


「退けゾノ。もう用は済んだはずだ」


行き場を妨げられたゼロは、不愉快だと言わんばかりの表情を浮かべる


「午後には戻る。それでいいだろう?」


「まぁ、そういうことなら……」


「ならそこを退け。あと、例の件について調べはついたか?」


「いえ、まだです。ですが明日くらいには調べがつくかと」


「そうか。だが早くしろ」


「了解」


何がおかしいのか、ゾノはニヤニヤと笑みをだして頭を下げた


そしてすかさずリュリュカに耳打ちをする




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