そして天使は闇へ堕ちる
「魔王……か」
それは神様の敵
だから私にとっても魔王は敵
早く天界に帰らなきゃ……
「……今、なにを考えていた?」
閉じていたまぶたは開かれ、同じ紫の瞳がリュリュカを映す
「起きてたの?」
「それよりも答えろ。何を考えていた?」
「……天界に帰りたいと思っていただけよ」
「帰りたい?笑わせる」
そう言って鼻で笑うと、ゼロは起き上がってリュリュカの細い腰を自分の方に引き寄せた
そしてリュリュカのうなじを右手でおさえて自らの唇を強引にリュリュカの唇に重ねた
「んんっ!あっ……や、め……んっ……!」
離れようとゼロの身体を押すが首が固定されて離れられない