そして天使は闇へ堕ちる
「助けろとお前は言うが、この原因を作ったのはお前なんだぞ。わかっているのか?」
ゼロがリュリュカの目をじっと見てそう言った
リュリュカはゼロの真剣な表情に困惑していると、ゼロは苛々した表情で舌打ちをした
「もういい。それでリュリュカ、何故このような所にいる?もしや逃げようとしたのか……?」
「……違う」
「なら何故だ?」
「ちょっとお腹が……その……空いちゃって。だからヴァイオレットを捜していたの」
「ヴァイオレット?……あぁ、ゾノが飼っている堕天使か。そいつはゾノのが飼ってるんだ。あいつの屋敷にいるに決まっているだろう」
違うのか?と、目で問われ、ゼロの話を元にリュリュカは今朝ヴァイオレットと話したことを思い出す
そういえばゾノさんの屋敷に預かってもらってるって言ってたぁ
「……忘れてた」
「はぁ。目を離すとろくなことがない。しかたないから今夜は執務室で休め」