そして天使は闇へ堕ちる


「やぁ陛下?」


「貴様、死にたいのか?俺は城を出るなと言ったはずだが?」


「なんのことかな?現に僕は城に居るじゃないか」


「白々しい。もう貴様の顔も見たくない。失せろ」


「酷いね。実の父親に向かってさぁ」


シェゾは"父親"と言う言葉を強調して言い放つと、ゼロの怒りは頂点に達した


殺してやろうと歩く向きを変えてシェゾに近づこうとすると、そこにゾノが割ってはいる


「待て待て!さすがにこれはダメだって!王妃様もいるんだぞ」


「素早くこいつの息の根を止める」


「そういう問題じゃねぇぇぇ!兎に角止めてくれ。この件は後で話そう。それでいいよな?な?」

そう持ちかけてみると、ゼロは納得がいかないと言わんばかりの顔だったが、大人しく城の中へと入っていった





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