そして天使は闇へ堕ちる


「さしずめその赤子は捨てられたのでしょう」


「なに?それは聞き捨てならないな。命とは大事なもの。そう簡単に捨ててはいけない」


神は赤子の瞳をじっと見つめる


そして赤子は、神の黄金の髪を握って嬉しそうにぶんぶんと振る


それが気に入ったのか、声をたてて笑い出した


「ほぉ。神に向かっていい度胸だな。随分肝が据わっている」


黒い笑みを浮かべて、わしゃわしゃとピンクパール色の髪をかき乱す


かき乱されたせいで赤子の髪はボサボサで、実にみっともない




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