そして天使は闇へ堕ちる


「魔王は今までどんなふうに過ごしてたの?」


「なんだ。今日はやけに話しかけてくるな」


目を細めてリュリュカを不思議そうに見る


「ちょっと興味があったから……」


「興味なんてものを惹くことはしてない。ただ退屈に日々過ごしてた。それだけだ」


「遊んだ事とかある?」

「ない」


「城を抜け出してみたりとかは?」


「それもない」


「……楽しいと感じたことは?」


「…………ない」


最後の質問には間をあけ、ゼロはため息をついてそう答えた


ゼロは一体それを聞いたからどうした?と、いわんばかりの不機嫌な顔になっていく





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