そして天使は闇へ堕ちる
リュリュカは肩をすくめてため息をつく
「魔王は遊んでみたいとか、楽しいことしたいとか一度も考えた事はないの?」
「……考えてどうなる?」
「息抜きになるし、ストレス発散とかにならない?」
「遊ぶことで息抜きになるとは思えないがな」
「それは人それぞれだもの。別に遊ぶことだけじゃないんだよ?仲のいい人と話をしたり、花を可愛がったり、色々あるよ」
リュリュカは主に自分の息抜きの仕方を例えに、ゼロに話してみた
するとゼロは何やら考えはじめ、しばらくすると眉間のシワが一層深くなっていた
「そんなもので息抜きができるか」
「もしかして私が言ったのを想像してた?だから、何でもいいの!人それぞれなんだって」
「だいたいそれがどうした?俺には必要ない」
「……けどあなたには一番必要な事な気がする。それから、色々な感情を知るべきよ」
身を乗り出してゼロの瞳を見つめる
魔王を心配するなんてどうかしている
と、しみじみ思いながらもリュリュカは強い思いを自身の瞳に乗せて見つめる