そして天使は闇へ堕ちる
そんなリュリュカを無視してゼロは紅茶の色を伺うが、ちらりと彼女を見てみる
ゼロは真剣な表情で見てくるリュリュカをどうしたらいいのか悩む
「はぁ。……好きにしろ」
しかし最終的には折れ、ため息をつくゼロ
「本当?よかったぁ。前に魔王の睡眠時間取っちゃったし、最近気づいたんだけど、魔王ってあんまり寝てないみたいだもん。だから身体が保つのか心配だったけど、これで……」
嬉しそうに話していたリュリュカだったが、最後に続く言葉に我に返る
「これで、なんだ?」
ニヤリとゼロが笑う
ゼロの意地悪な笑みにリュリュカの顔がカッと赤くなる
「な、なんでもないです!!これでそ、そそその……借りを……そうよ!借りを返せるって言おうとしたの!!」
リュリュカは焦りで噛みまくり、自分でも何を言っているのかわからなくなった
それでも平静をよそってカップを手にし、口に運ぼうとするリュリュカを、ゼロは目を細めて伺う