そして天使は闇へ堕ちる
「震えてるぞ。動揺してるのか?」
ククっと笑い、リュリュカをからかう
「ど、動揺なんて、これは紅茶が熱かっただけ!」
「ほぉ。まぁそういう事にしておこう」
愉快そうに言えば、眉を寄せて不機嫌な表情をしていたゼロの表情が和らいでいく
逆にリュリュカは顔を真っ赤にさせて、表情が険しくなっていった
続く言葉は"安心した"の一言
けどリュリュカには魔王を心配したと、気持ちを伝えることが恥ずかしくて言えなかった
「そういえばここ数日のお前の態度について詳しく聞くつもりが、聞くのをすっかり忘れていたな」
まさしく黒い悪魔の笑みを浮かべ、震えているリュリュカの手を掴む
「じっくり聞かせてもらおうか?」
「そ、その話はもういいじゃない!」
「何を言う。お前が言ったんだろ?息抜きは大事だと」