そして天使は闇へ堕ちる


「言ったけどそれとこれと何が関係あるのよ」


「これが俺の息抜きだ」

「は?」


「お前をいじると実に楽だ。落ち着く」


ゼロの発言にリュリュカの目は皿のように丸くなっていく


何を言ってるのこの悪魔は?


訝しげにゼロを見るリュリュカ


「……そんなのでリラックスできるわけないでしょ?」


「息抜きの仕方は人それぞれなんだろ?なら俺はお前をいじることが息抜きだ」


ゼロはリュリュカからカップを離させ、彼女の両の手を掴んだ


「時間はたっぷりある。じっくり聞かせてもらおうか?」


「!?」



その時リュリュカは深く後悔した


魔王に息抜きなんて言葉を教えるんじゃなかった、と―――……





< 218 / 264 >

この作品をシェア

pagetop