そして天使は闇へ堕ちる
「眩しい……」
不機嫌な声が内官の耳にまで届いた
「やはりそこに居ましたか」
ベッドの上で身体を小さくしてうずくまる神を見つけ、内官は安堵した
「よくわかったな。ここにいるって」
「何年の付き合いだと思ってるんですか?」
神は悲しいこと、嫌なことがあるとこうして部屋を暗くさせてベッドでうずくまっていた
それを知っていた内官だったから、この部屋に神が居ることを知っていた
「内官」
「なんでしょうか?」
「リュリュカは悪魔界にいると思うか?」
「…………」
内官は神の問いに応える事が出来なかった
何を言っても神を傷つけてしまうと思ったからだ